インプラントオーバーデンチャーとは
インプラントオーバーデンチャーとは、インプラントで固定できる入れ歯のことです。
入れ歯が動かなくなり、しっかりとかめる様になります。顎骨に埋入したインプラントと入れ歯にボタンを取り付け、パチっと入れ歯を止めることができます。通常の入れ歯の様にご自身で取り外しが可能です。
通常のインプラント治療では、歯が1本もない上顎もしくは下顎に12本の歯を入れる場合、インプラントが4〜8本必要になります。
インプラントオーバーデンチャーの場合には最小2本のインプラントで入れ歯を支えることができるため、インプラント手術による傷の範囲が小さく、治療費も安くなります。ただし、あくまでも入れ歯を使用する治療法なので、入れ歯の異物感を許容できない患者さんは選択することができません。
インプラントオーバーデンチャーのメリット・デメリット
メリット
- インプラントオーバーデンチャーは、インプラントの本数が最小2本で済むことで、料金を抑えることができます。
デメリット
- インプラントオーバーデンチャーはインプラント治療の一つですが、入れ歯の使用が必要な治療です。
- 歯の取り外しをしたくない人や、入れ歯の異物感を許容できない人は選択することができません。
インプラントオーバーデンチャーを
おすすめする人について
こんな方にインプラントオーバーデンチャーはおすすめ
今入れ歯を使っているが、よく噛めない、入れ歯が安定しないという患者さんにおすすめです。特に、骨が痩せてしまって下顎の総入れ歯が安定しないという患者さんにおすすめです。
下顎の無歯顎に対するインプラントオーバーデンチャーの有効性は世界的に認められています。この場合、インプラントを2本埋入するだけで格段に噛めるようになります。
インプラントオーバーデンチャーの特徴について
1
入れ歯なのにしっかり噛める
自分は入れ歯なので仕方がないと諦めていませんか?
インプラントオーバーデンチャーは入れ歯なのにしっかり噛むことができます。
通常、入れ歯は自分の歯に比べて噛む力が弱くなってしまいます。
これは入れ歯が歯ぐきの上に乗っているだけなので、入れ歯が動いてしまったり、強い力で噛むことにより歯ぐきが痛くなってしまうことが原因です。
インプラントオーバーデンチャーは入れ歯がしっかりと固定されるので、通常の入れ歯よりも格段に良く噛める様になります。
2
入れ歯が外れる心配なし
食事中や会話の最中に入れ歯が外れてしまうと悩んではいませんか?通常の入れ歯は歯ぐきの上に乗っているだけなのでどうしても外れることがあります。
しかし、インプラントオーバーデンチャーは入れ歯がインプラントに固定されるため簡単に外れてしまうことはありません。
簡単に外れることはありませんが、ご自身で外すことが可能です。通常の入れ歯の様に外して洗浄することがができます。
3
金具がないので見た目がキレイ
部分入れ歯の場合には残った歯に入れ歯を固定するための金具をかける必要があります。
この金具が笑った時に見える位置にあると見た目が悪くなってしまいます。
インプラントオーバーデンチャーは入れ歯の下にあるインプラントで入れ歯を支えるため、外側に金具をつける必要がなく、部分入れ歯でも自然な見た目を実現できます。
4
患者さんへの負担が少ないインプラント治療
歯を取り外ししないインプラント治療で全ての歯(12〜14本)を支えようと思うと、多くのインプラントを埋入する必要があり、手術の範囲が広くなります。
インプラントオーバーデンチャーは総入れ歯でも2本のインプラントで支えることが可能なので患者さんへの負担が少なく済みます。
またインプラントの本数が少ないので治療費も安くすることが可能です。
インプラントオーバーデンチャーの
装着について
インプラントと入れ歯の固定方法はいくつかあります。
近年ではインプラントの上に突起を、入れ歯の下にインプラントに適合するキャップをつけて、ボタンのようにパチっと止めるタイプ(ロケーターアタッチメント)が良く使用されます。
その他に、入れ歯に磁石をつけて固定するタイプ(磁性アタッチメント)なども有効です。